2024/06/23
梅雨時期の蒸し暑さ
投稿者: 新居亘
こんにちは 可児店/新居です。
梅雨の時期、気温があまり高くなくても蒸し暑さを感じることがあるのは「湿度」の高さが影響しています。人の肌が感じる暑さ寒さの感覚を表す際、「体感温度」という指標が用いられます。体感温度には、「温度」だけでなく「湿度」「気流」「輻射」「着衣量」「活動量」の6つの要素が影響します。湿度が高まる時期は、湿度を下げることでも涼しさを感じやすくなります。
梅雨時期の健康面や衛生面への影響
梅雨時期には湿度が80%を超えることもあり、ジメジメした日が続きます。
湿度の高さは、蒸し暑さを感じるだけでなく、アレル物質でもあるカビやダニの繁殖のしやすさにもつながります。また、洗濯物も乾きづらくなり、部屋干しした洗濯物から嫌なニオイが発生してしまうこともあります。梅雨時期の高い湿度は、健康的で衛生的な暮らしにも影響します。
梅雨の湿気は、人に影響を与えるだけでなく、
実は住宅にも影響を与えることがあります。
湿度が建物に与える影響は、最近では「湿害」と呼ばれています。
建築に使う木材の乾燥度は規定されており、全く水分を含まない木材は「絶乾状態」、空気中の湿度とのバランスが取れている木材は「気乾状態」、水分を多く含むものは「湿潤状態」と呼ばれており、建築材料学的には、「湿潤状態」になった建材は使わず、「気乾状態」以下のものを使うことになっています。
しかし、建築物の木材が湿度を含んでしまうと、木材の中に入り込んだ木材腐朽菌が繁殖し、結果的に木材強度が低下することがあります。建物の土台や柱などに使われている木材の強度低下が起これば、耐震強度の低下につながります。阪神大震災のときに倒壊した住宅が、実はそういう住宅が多かったという調査報告もあります。
梅雨時期のように湿度が高くなる時期には、居住者のためだけでなく住宅のためにも、除湿機などを使用して室内の湿度が高くなり過ぎないようにすることが重要です。
6月29日㈯・30日㈰に関市にて二棟同時完成見学会を開催させていただきます。
夏のエアコンの除湿負担を低減させる第1種熱交換型換気システムをモデルハウスでご体感ください。
皆さまのご来場をスタッフ一同心よりお待ちしております。