2025/06/09
室内を彩る

投稿者: 山田英昭
ふと目にした、「昭和の記憶」と言う表記。
それは、この頃は滅多にみる事が無くなりましたが、型板ガラスについて。
主には室内を彩る役割の他、プライバシーの確保と、どことなく遊びの趣向も有ったように感じます。
自身の生家には、たしか「よぞら」と 「銀河」の2種類が有って、子供のころはガラスのうえに紙をあてて、エンピツでこすって模様を写して遊んでいた事も有り、なんとなく昔を思い出す一コマです。


当時は豊富にバリエーションが有り、ひとつ一つに名前が有りました。
生憎その他はサーキット?くらいしか思い出せないですが、そのどれもが視線を適度に遮って、室内に柔らかな光を取り入れるガラスは、装飾性も備えていたことが人気を支えていました。
ところが令和の今は、 カスミ の1種類しか製造されておられず、模様書きの遊びも出来ませんね。
趣向を凝らして作り上げる工芸品と言う立ち位置から、需要が無くなれば消滅していくのも仕方がない事なのか。
はたまた あそび の部分を楽しむ余裕みたいな気持ちを持つ事が無くなりつつ有るのか?
どこかで、心の余裕みたいな思想を持ち続けて居られる暮らし方がしたいものですが、なかなかそうは行きませんね。
カスミのガラス越しに見るであろう、間もなく始まる梅雨を楽しむココロを持つとしましょうか。