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2023/01/28

物価とエネルギー

投稿者: 森有生

いよいよ値上げラッシュもインフラ関連まで波及が進んできました。

コロナの影響から戦争のあおりも受けて普通が普通でなくなってしまいました。

直近ですと、円安・ガソリン・電気・ガス、、、この辺りが目立った項目だと思います。

私達、住宅供給側としては出来るだけエネルギー消費量の少ない住まいを提供していくのが今後もキーワードになっていきそうです。

この序章ですが、少し思い返してみるとかれこれ7,8年前から弊社では「エネルギー消費量の少ない家を作っていきましょう!」という提案を行ってきたと思います。

それまでは、エネルギー消費量の少ない家というよりは、「涼しくて暖かい家」というテーマでした。

このテーマは、ある意味ではエネルギー消費量の少ない家なのですが、エネルギー消費量が多い家でも実現出来てしまったテーマでした。

そこから時代が変わるにつれ、「エネルギー消費量の少ない家」を推奨するようになっていったと思います。

皆様も記憶にあると思いますが、太陽光を一例に挙げますと、屋根に載せられるだけの最大量を載せるのを推奨していた時代もありました。全量買い取りという制度もありましたね。

こんなグレーな時代もありながら現在の「エネルギー消費量の少ない家」が根付いていく事になりました。

先日、私の自宅の電気料金を見たのですが、エネルギー消費量は昨年の1月と比べてみても削減が出来ていました。しかしながら、実際の電気料金は昨年よりも1万円以上高くなっていました。

直近で電気代に驚いているご家庭も多いと思いますが、この様にインフラ関連のランニングコストは出来るだけ抑えておきたいというのは今後もキーワードになっていくと思います。

昔、セミナーで使っていた資料なのですが、

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現在

近い将来(倍額になった)

昔との差額

省エネを考えた家

7000円

14000円

7000円

省エネを考えなかった家

15000円

30000円

15000円

上記のような表です。省エネを考えた家は年間平均、月々7000円程の電気代で過ごせています。もう一つは年間平均で月々15000円の家です。

この場合、世の中の環境が変わって電気小売価格が倍額(実際には細かい計算が必要です)になった場合は省エネを考えた家は14000円、省エネを考えなかった家は30000円となっています。

前者は7000円が値上がり分でしたが、後者はなんと15000円も上がってしまいました。

その差額は15000-7000=8000円となります。

これが35年続くと考えると、住宅ローンの借入に直せば250万円~300万円は余分に借りれる金額になりますね。

省エネを考えなかった家も、あと250万円~300万円を投じておけばこの影響は免れたことになります。

結果論ですので、何とも言えませんがそういう選択肢もあったという事です。

また、今後は上がるのか下がるのかという問題もあります。

しかしながら、省エネを考えなかった家でも、ひどい場合には毎月4、5万円もインフラに費用が掛かっているお宅もあるようなので、そうなると本当に省エネを考えていかなければなりませんね。

各ご家庭毎にご予算の事や考え方もあると思いますので最終判断も難しいと思いますが、これらの影響を加味して建築を考えていく事をお勧めしております。温度に関しては各個人で体感も違いますので非常に難しいですよね。

ご夫婦間でも暑がり寒がりのタイプでずれる事もあると思いますので尚更です。

トレンドとしては、インフラ関連の価格については下がる見込みは在りませんので備えておいた方が良いというのが私達からのアドバイスです。

今後も様々な変化があると思いますが、省エネも考えながら住みやすい家で家族仲良く過ごしてもらえれば私たちのミッションクリアです。

そして、デザインや付加価値も私たちが得意とするところですので、どんどんご提案していきたいと思います。

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