2026/09/10
40年・50年住宅ローン。大切なのは「借りられる額」より「無理なく返せる額」
投稿者: 新居亘
最近、住宅ローンについて気になるニュースがありました。
金融庁が、返済期間40年・50年などの「超長期住宅ローン」を取り扱う金融機関に対して、審査体制の監視を強化する方向だという報道です。
背景には、住宅価格の上昇や金利の上昇などがあります。
住宅を購入する際、毎月の返済額を抑えるために返済期間を長くするという選択肢があります。
例えば、同じ金額を借りる場合でも、35年返済と50年返済では、当然ながら毎月の返済額は変わります。
「毎月の返済額がこれくらいなら大丈夫」
そう考えて住宅購入を決める方もいらっしゃると思います。
ただ、住宅ローンを考えるときに大切なのは、今の返済額だけではありません。
「借りられる金額」と「無理なく返せる金額」は違います
住宅ローンの相談を受けていると、
「銀行はいくらまで貸してくれますか?」
という質問をいただくことがあります。
もちろん、借入可能額を知ることは大切です。
しかし、家づくりで本当に考えたいのは、
「いくら借りられるか」ではなく、「将来にわたって無理なく返していけるか」
ということだと思います。
住宅ローンは、数十年という長い期間にわたって返済していくものです。
その間には、
・子どもの成長
・教育費
・車の買い替え
・家のメンテナンス
・固定資産税
・家族構成の変化
・収入の変化
など、さまざまな出来事があります。
今は問題なくても、10年後、20年後に同じ状況とは限りません。
40年・50年ローンが「悪い」という話ではありません
ここは非常に大切なところです。
40年・50年という長期の住宅ローンそのものが悪いわけではありません。
若い世代であれば、長期ローンを上手に利用することで、毎月の返済負担を抑えながら住宅を取得するという考え方もできます。
一方で、返済期間が長くなれば、その分だけ利息を含めた総返済額にも目を向ける必要があります。
また、金利が上昇した場合には、家計への影響も考えておかなければなりません。
だからこそ、
「50年で借りられるから50年借りる」
ではなく、
「自分たちのライフプランにとって、何年返済が適切なのか」
を考えることが重要です。
家を建てる前に「住宅ローン以外のお金」も考える
住宅購入では、建物と土地の金額だけを見てしまいがちです。
しかし、実際に生活を始めると住宅ローン以外にもさまざまなお金が必要になります。
例えば、
・固定資産税
・火災保険、地震保険
・住宅設備のメンテナンス費用
・外壁や屋根などの修繕費
・将来的なリフォーム費用
・光熱費
・車の維持費
などです。
「住宅ローンの返済額は大丈夫だから大丈夫」
ではなく、家を建てた後の生活まで含めて考えることが大切です。
私たち住宅営業が大切にしたいこと
住宅営業という仕事をしていると、どうしても「どんな家を建てるか」という話が中心になります。
間取り、デザイン、性能、設備、土地……。
もちろん、どれも大切です。
でも、それと同じくらい大切なのが、
「その家で、これからどんな暮らしをしていくのか」
ということだと思っています。
せっかく理想の家を建てても、住宅ローンの返済で毎日の生活が苦しくなってしまっては、本当の意味で「良い家」とは言えません。
だからこそ、住宅ローンについても、できるだけ長期的な視点で一緒に考えていきたいと思っています。
家づくりは「建てるまで」がゴールではありません。
家を建てた後、家族が安心して暮らし続けられること。
そこまで考えて、土地・建物・住宅ローンをバランスよく計画することが大切です。
今回のニュースをきっかけに、これから家づくりを考えている方も、
「自分たちなら、毎月いくらまでなら無理なく返済できるのか?」
「40年・50年という返済期間は、自分たちのライフプランに合っているのか?」
一度考えてみてはいかがでしょうか。
家づくりでは、目先の「建てられるか」だけではなく、10年後、20年後、そしてその先の暮らしまで見据えた資金計画が大切です。
伸和建設では、土地探しや間取りだけでなく、住宅ローンを含めた家づくり全体について、一緒に考えながらご提案しています。
「自分たちの場合、どれくらいの家なら無理なく建てられるの?」
そんなところからのご相談でも大丈夫です。
これから家づくりをされる方の参考になれば幸いです。











